住宅を購入する際は、水回りや外壁などの損傷が今後の暮らしやすさに影響してきます。
適切な金額で住宅を購入するためにも、こうした経年劣化や設備不良の調査として、インスペクションを実施してみると良いでしょう。
そこで今回は、不動産売却時のインスペクションについてメリットや費用について解説していきます。
不動産売却時のインスペクションとは?
インスペクションとは、専門家による建物状況調査のことです。
また、2013年には国土交通省より既存住宅インスペクション・ガイドラインが策定しました。
ほかにも、2018年改正宅地建物取引業法により、インスペクションに関する説明が義務化されたため、今後の不動産売却では重要な項目になってくるでしょう。
インスペクションが重要とされる理由は、政府が既存住宅流通をすすめる施策があるからです。
今後は少子高齢化などの理由から空き家が増えると考えられており、中古住宅を安心して購入できる対策のひとつがインスペクションということです。
専門家による建物の構造部分や屋根などを調査するため、中古住宅購入を検討する人にとって、購入の目安とすることができます。
不動産を売る側としては、売却前のタイミングで依頼すると良いでしょう。
不動産売却でインスペクションを利用するメリットとは
インスペクションを利用するメリットは、買主側にあります。
専門家による住宅診断結果があれば、買主は修繕箇所が明らかになり、購入費用が明確になりやすいでしょう。
また、瑕疵を把握したうえで購入できるメリットもあります。
見えない部分の問題は購入後に発覚する恐れがありますが、専門家による診断があれば、ある程度の瑕疵は把握可能です。
このように買主にとってメリットがあるため、中古物件の売却がしやすいでしょう。
お互いに納得して取引することが可能で、後々のトラブルが少ないメリットもあります。
不動産売却でインスペクションを利用する場合の費用
費用相場は、5~7万円です。
床下から天井裏まで調査する方法のため、数万円程度はかかります。
一戸建ての場合は建物の大きさによって左右されますが、同じく5~7万円が相場です。
小さな家なら5万円以下の場合もあります。
マンションは一戸建てのように床下や天井裏がないため、大きな金額差はありません。
面積による金額設定のこともありますが、5万円前後を目安にしてください。
なお5~7万円でおさまるのは目視による検査の場合で、器具の導入が必要となる場合では、10万円以上かかる場合があります。
まとめ
今回は、不動産売却時のインスペクションについて、メリットや費用についてご紹介しました。
インスペクションは、政府が取り組んでいる既存住宅流通市場の活発化に向けた施策の1つで、2018年にその説明が義務付けられるなど、今後もより一層の普及が見込まれます。
売却を検討する際には、インスペクションについて理解し、必要に応じて有効利用できるように事前に準備をしましょう。
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